部屋を明け渡す場合は管理会社や大家が立会い、荷物がない状態で室内の状況や修繕箇所の有無を確認します。
そして、修繕や交換やクリーニングの必要性があれば、それらを査定してから鍵の返却等を行います。
退去立会いの引渡し点検(退室点検)
引渡し当日は、部屋に荷物がないことが第一条件です。
そして電気・ガス・水道・その他の契約の解除と精算が終了していなくてはいけません。
※場合によっては、その場でそれらの精算を行うこともあります。
室内の状態や備品の有無など必要事項の確認が済んだら、管理会社(大家)に見積もりをして貰い、その後に請求額を支払うという流れが多いです。
契約内容によっては敷金が戻ってくることもあれば、逆に全額負担となる場合もあります。
これは、それぞれの契約内容によって違ってくるので、貸借契約書で確認しましょう。
金額に納得したら、管理会社(大家)の見積もりの書類にサインをして、鍵を返却すれば引渡しが完了ということになります。
所要時間は、特に問題が無ければ20~30分程度となります。
後日、請求や敷金の返金などが行われるので連絡を待ちましょう。
すべてが完了するまで、見積りの書類、賃貸契約書、担当者の名刺などは大事に保管しておいてください。
原状回復の見積もり金額
ここで気になるのが、原状回復の見積もり金額ですよね。
入居時に敷金を払っている場合は、問題が無ければ基本的に戻ってきますが、住んでいる物件の状態によって必ず返金されるとは言えません。
敷金の返金は、普通に暮らしていて故意に破損したり汚したりしていないというのが前提です。
修理や特別な掃除が必要な場合は、敷金の中から差し引かれた金額が返金され、修繕費用が敷金を上回るような場合は管理会社(大家)からその金額が請求されます。
この請求の方法は、国土交通省でガイドラインが定められているのですが、強制では無いため管理会社(大家)によって請求の仕方が違うというのが現状です。
その為、敷金返金や見積もり請求額のトラブルが大変多くなっています。
原状回復のガイドライン
ガイドラインに書かれている原状回復というのは、入居時の状態に戻すということではありません。
入居者が故意による備品の破損・不注意による汚れなどを入居前の状態に戻すことを指します。
原状回復の費用の中には、経年劣化や自然消耗は含まれません。
経年劣化もきちんと年数ごとに数値化されているので、住んでいる期間が長くなると退去時の費用が高くなるということもありません。
普通の状態で住んでいるのなら、高額な請求をされる筈は無いというわけです。
ただし、これは一般論です。
中には高額な請求をする会社もあるので注意が必要です。
引渡しの立会いの場合は、このことを覚えておいてください。
原状回復のガイドラインを詳しく知りたい人は、国土交通省住宅局が発行するガイドライン(PDF)で簡単に見れますのでそちらを参考にして下さい。
引っ越しで損してませんか?
引っ越しで損しない為には、複数社の見積もりが基本となります。
これは引っ越し業者の料金設定やサービス内容がそれぞれで異なっている為です。
つまり一社の見積もりだけで契約すれば、知らない間に損をしている可能性もあるワケです。
いくつかの業者を比較しただけで半額になったという驚きのケースもありますからね。
それを知らなかったではモッタイナイですよ。
それと参加企業が多い見積もりサービスのほうが競争原理で価格交渉に有利です。
参考までに下記サービスは中小から大手まで幅広く引っ越し業者が比較できます。
※ちなみに、ここなら電話番号が任意(つまり入力不要)なので、電話営業が苦手な人でも安心して利用可能なのです。