賃貸物件や分譲物件に関わらず、アパートやマンションなどの集合住宅で一番多いトラブルが騒音トラブルによるものです。
騒音対策とトラブルの解決方法
環境省の定める騒音の環境基準は、住宅地で「昼間:55デシベル以下」「夜間:45デシベル以下」とされています。
昼間(午前6時から午後10時まで) | 夜間(午後10時から翌日の午前6時まで) | |
---|---|---|
療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏を要する地域 | 50デシベル以下 | 40デシベル以下 |
専ら住居の用に供される地域、または主として住居の用に供される地域 | 55デシベル以下 | 45デシベル以下 |
相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域 | 60デシベル以下 | 50デシベル以下 |
但し、生活環境や時間帯、そして個人の感じ方にも左右されるので、基準値の範囲内だから問題ないと言うわけでもありません。
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一般的な生活音は何デシベル(dB)ですか?
発生源 | 騒音レベル |
---|---|
洗濯機 | 約51~69dB |
掃除機 | 約58~72dB |
エアコン(室内機) | 約39~58dB |
エアコン(室外機) | 約42~65dB |
温風ヒーター | 約46~52dB |
換気扇 | 約44~62dB |
テレビ | 約52~74dB |
ステレオ | 約61~88dB |
ピアノ | 約80~92dB |
風呂(給水音) | 約58~76dB |
トイレ(洗浄音) | 約62~71dB |
車のアイドリング | 約51~77dB |
犬の鳴き声 | 約88~100dB |
子供の足音 | 約50~67dB |
生活音は日常生活において「ある程度は」仕方がないものです。
しかし、だからこそ他人の立場に立って周りに配慮する必要があるのです。
ちなみに上記は昭和58年の調査データなので、最近の静音対策がされた生活家電はかなり静かになっています。(下記)
発生源 | 騒音レベル |
---|---|
洗濯機(静音) | 約32~38dB |
掃除機(静音) | 約49~54dB |
但し、海外メーカーの低価格洗濯機や吸引力を売りにした掃除機では、それなりの騒音レベルになっています。
また、メーカーのカタログ数値では、昔と比べさほど騒音レベルが下がっていない生活家電でも、作業効率も良くなっているので、実際の使用ではかなり静かに感じることが多いと思います。
静音家電の購入を検討している場合は、ネットやカタログだけじゃなく家電量販店の実店舗でも確認して下さい。
近隣住民の騒音に苦情を言う
騒音トラブルで苦情を言うとき、一番大事なのは感情的にならないことです。
ストレスで辛いとは思いますが、どんな状況であっても直接相手に苦情を言うのはやめましょう。
相手の態度を悪化させたり、別のトラブルに発展なんてことも考えられます。
まずは冷静になって、次のことを貸主である管理会社や大家に伝えましょう。
- 騒音種類:どんな感じの音なのか
- 発生時間:何時くらいにするのか
- 継続時間:どのくらい続くのか
そして管理会社や大家さんが何らかの対応(張り紙・ポスティング・声掛けなど)をした後は、しばらく様子をみてください。
騒音トラブルは不眠や体調不良になる場合もあるので、何度いっても改善されない場合は引っ越しという選択も必要かもしれません。
騒音の苦情を言われた時の対策方法
騒音トラブルは自分が加害者になることもあります。
苦情が来たら、なんの音がどこからどんな風に漏れるのかを確認し、改善できる点はすぐに改善しましょう。
足音(子供の足音)
フローリングの場合は、音が直接下へ響きます。
底が柔らかいスリッパやマット(防音カーペット)などで対応しましょう。
子供がいる家庭にオススメなのが遮音性の高いカンガバックです。
カーペットの裏地にポリウレタンフォームが入っているので、音を吸収してくれます。
カンガバックは値段は高めなのですが効果が高いです。
このほかにも、ユニット畳やジョイントマット(コルクマット)も効果的です。
洗濯機や掃除機
夜間や早朝の使用を避けましょう。
洗濯機の振動の音が大きい場合は、まずは本体が傾いていないか水準器で水平レベルを確認して下さい。
傾いている場合は説明書に従って調整して下さい。
次に壁から離すなど位置や置き方を変えてみて下さい。
防振ゴムや消音マットなどを利用すると防音率が上がります。
ドアや引き戸の開閉(バタン)
戸当たりテープをつけて衝撃を緩和させましょう。
問題なければドアを開けたままするという方法もあります。
話し声(赤ちゃんや子供の泣き声)
赤ちゃんや子供の泣き声はコントロールできませんので、泣き出したら窓やカーテンを閉めましょう。
また遮音(防音)性の高いカーテンに取り換えると効果的です。
壁が薄い場合は、隣と接している壁にタンスや本棚などを置いて、直接音が伝わらないようにしましょう。
騒音対策を施したのに苦情がでる場合は、相手が過剰に反応していることも考えられるので、管理会社や大家に相談をしてください。
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