2018年、今年の引っ越し業界は慢性的な人不足のために、引っ越し難民が増えるというニュースがありました。

特に、引っ越し繁忙期(3月~4月上旬)は、引っ越しの見積もりさえも難しい状態だそう。

引っ越し荷物を手渡す宅配業者の女性

今後のことを考えると、引っ越しも簡単に出来る時代ではなくなるのかもしれません。

だからといって、引っ越しが出来ないと困りますよね。

そういう時の選択肢のひとつに考えられるのが、宅急便(宅配便)です。

大きな物や大量の荷物は送れませんが、一人暮らし用の荷物程度なら宅急便でも引っ越しが可能になります。













宅急便 or 引越業者 “どっちが得” なの?

引っ越しをするとき、まず考えるのが引っ越しの方法です。

引っ越し業者には、単身パックのように引っ越しの荷物が少ない人用のプランがあります。

通常の引っ越しより引っ越し料金が安いのが特徴です。

大きい荷物(家具・家電)がない場合に引っ越しでは、宅急便(宅配便)を使うという引っ越し方法もあります。

宅急便(宅配便)は、1個の荷物に決められた重量があるので、洋服などの軽い荷物の引っ越しに向いています。

逆に、本などの重い荷物がある場合は、引っ越し業者に頼む方が安くなります。

宅急便(宅配便)と引っ越し業者をぶポイントは、荷物の種類と引っ越しの距離と引っ越し時期。

もちろん、荷物の量が少ないということが前提ですが、この3つで引っ越し業者と宅急便のどちらが“得”か決まります。

自分の引っ越し荷物を考えて、どちらがいいのか判断してみましょう。

宅急便引っ越しで気になる料金相場

引っ越しの条件によっては宅急便(宅配便)を利用した方が“得”な場合もあります。

宅急便(宅配便)の最大のメリットは、料金が一律というところです。

引っ越し業者のように、引っ越し繁忙期(3月~4月上旬)や土・日・祝日でも配達料金が変わりません。

しかも、自分の都合によって依頼できるので、好きな時に引っ越しが可能。

デメリットは、荷物に重量規制があり、重い物は配送できません。

重い物がある場合は、荷物の重量を下げて荷物の個数を増やすしかないので、かえって料金が高くなります。

【少量の荷物の引っ越し】プランを比べて安く引っ越す

宅急便(宅配便)の料金目安

個人が使う宅急便(宅配便)で主なのが「クロネコヤマト」「ゆうパック」の2つ。

宅配料金は、「縦・横・高さ」も3辺を足した合計と重さで決まり、大きい方のサイズでの扱いになります。

※大きさが60サイズであっても重さがその規定を上回っていれば、重量にあった料金が適用



クロネコヤマト

宅急便でおなじみのクロネコヤマトです。

クロネコさんの良いところは、宅配スピードの速さ。

急いで荷物を送るなら、断然クロネコヤマトがおすすめです。

東京~東京 大阪~東京 福岡~東京
60サイズ
(60cm2kgまで)
907円 1,015円 1,339円
80サイズ
(80cm5kgまで)
1,123円 1,231円 1,555円
100サイズ
(100cm10kgまで)
1,361円 1,469円 1,793円
120サイズ
(120cm15kgまで)
1,577円 1,685円 2,009円
140サイズ
(140cm20kgまで)
1,814円 1,922円 2,246円
160サイズ
(160cm25kgまで)
2,030円 2,138円 2,462円

荷物の配達予定日数
  • 東京~東京:翌日
  • 大阪~東京:翌日
  • 福岡~東京:翌日14時以降
宅配料金の割引について
  • 持ち込み割:コンビニ・ヤマト運輸直営店に持ち込めば、荷物1個につき100円引き。
  • デジタル割:荷物1個につき50円引き。(ネコピットか、送り状発行システムC2の利用が必要)
  • 複数割:2個以上の荷物で1個につき100円引き。(複数口送り状を使用すること)

クロネコヤマトの場合、クロネコメンバーズに入った方が割引率が高くなります。

今後も宅急便の利用があるなら、入っておいた方が便利かも。

詳しく知りたい方は、こちらへ⇒クロネコメンバーズ

ゆうパック

ご存知、郵便局が行っている宅配サービスです。

ゆうパックの良いところは、取り扱いのサイズが多さ。

クロネコヤマトは、160㎝を超える荷物は通常の宅配では取り扱っていないのですが、ゆうパックでは170㎝まで可能。

また、重量も一律25kgまでなので重めの荷物が多い人におすすめです。

東京~
東京
大阪~
東京
福岡~
東京
60サイズ
(60cmまで)
800円 950円 1280円
80サイズ
(80cmまで)
1010円 1,180円 1,500円
100サイズ
(100cmまで)
1,260円 1,410円 1,730円
120サイズ
(120cmまで)
1,500円 1,660円 1,980円
140サイズ
(140cmまで)
1,750円 1,790円 2,220円
160サイズ
(160cmまで)
1,970円 2120円 2,440円
170サイズ
(170cmまで)
2,300円 2,480円 2,800円

荷物の配達予定日数
  • 東京~東京:翌日午前中
  • 大阪~東京:翌日14時以降
  • 福岡~東京:翌日17時以降
宅配料金の割引について
  • 持ち込み割引:郵便窓口・取り扱い所に持ち込めは、荷物1個につき120円引き
  • 同一宛て先割引:前回の差し出しと同じ宛て先に出した場合、荷物1個につき60円引き
  • 複数口割引:同じ宛て先に複数個出す場合、荷物1個につき60円引き

※「同一宛て先割引」「複数口割引」は、併用できません。どちらも適用内であれば、複数口割引が採用されます。

詳しく知りたい方は、こちらへ⇒ゆうパック

宅配便と引っ越し業者でシミュレーション

一般的な引っ越しの荷物は、一人暮らしの場合で10~15箱が目安となります。

今回は、120タイプ(いわゆるミカン箱サイズ)の段ボール15個で比べてみます。

料金比較

ゆうパック・クロネコヤマトは割引をすべて適用。

引っ越し業者は、ヤマト運輸の単身パックでの見積もり料金で比較しています。

※引っ越し業者に頼む場合は、引っ越し繁忙期(3月~4月上旬)は、下記の料金にプラスして5,000円かかります。

ゆうパック 引っ越し業者 クロネコヤマト
福岡~東京 27,000円 34,000円 26,385円
東京~東京 19,800円 18,000円 19,905円
大阪~東京 22,200円 26,000円 23,025円

宅配便と引っ越し業者では、段ボール15個以内の荷物であれば宅配便(宅急便)の方が引っ越し料金が安くなります。

ちなみに、段ボール20個以上になると宅配便は割高なので、引っ越し業者に頼んだ方がお得です。

引っ越しの距離でいうと、短距離ではあまり差がないですが、長距離では宅配便の方が安くなります。

見積もり相場を比較して安い引っ越し業者を探す方法

宅配便での引っ越しの注意すること

宅配便での引っ越しは、荷物の重量がポイントになります。

ゆうパックもクロネコヤマトも最大重量は、25kg。

※ゆうパックは、サイズに関わらず一律25kgです

総重量が25kgというとかなり重たく、女性では運ぶのが難しいかもしれません。

どうしても運べない場合は、荷物をとりに来てもらうこともできますが、持ち込み割が適用できないのでその分料金が高くなります。

荷物の重さを考て、重い物と軽い物を混ぜながら荷造りするのがポイントです。

【荷物の重さの目安】

  • 文庫本100冊(約15~17kg)
  • 2リットルの飲料水が10本(約20kg)

荷物の重量が25kg以上だと、宅配便の取り扱いではなくなるので注意しましょう。

宅配便引っ越しの “まとめ”

家具や家電がなく少量の荷物であれば、宅配便(宅急便)でも引っ越しが可能です。

ただし、重量の規定があるので荷造りがちょっと面倒というデメリットがあります。

宅配料金を安くするなら、最寄の営業所などに持っていくという手間がありますが、持ち込み割を活用するのが一番です。

通常の料金より、安くなります。

引っ越しに宅配便(宅急便)を利用する場合の荷物の目安は、中くらいの段ボール15個くらい。

それ以上の荷物や、本などの重い物が多い場合は、引っ越し業者に頼んだ方が引っ越し費用が安く済みます。

引っ越し繁忙期を除けば、交渉しだいで引っ越し料金がかなり安くなることもあります。

宅配便か引っ越し業者が迷ったら、とりあえず引っ越し見積もりを取ってみるのがおすすめです。

 


下記サービスは中小から大手まで幅広く引っ越し業者が比較できます。

※こちらは電話番号が任意(つまり入力不要)なので、電話営業が苦手な人でも安心して利用可能です。