専用ゲージに入った猫と見つめる犬

賃貸物件でもペットが飼えるアパートやマンションが増えています。

それに伴い、ペットの犬や猫と一緒に引っ越しをしたいというニーズも増えているようです。

引っ越しによる長距離の移動はペットにストレスなどの負担かかるので、なるべく快適に移動させたいですよね。













 犬と引っ越しをする準備

引っ越しが決まったら、まずはかかりつけの動物病院に連絡してください。

引っ越した後でも通える場所なら問題は無いのですが、それが難しい場合は次の病院への引継ぎが必要となります。

引っ越しの準備で何かと忙しいのですが、犬も大事な家族です。

人間と同じように既往歴や持病などは、健康管理において情報の引継ぎは重要なものになってきます。

持病があるのなら、薬の名前や経過などを聞いておくと安心です。

慣れない場所での変化に体調を崩す可能性もあるので、念のため引っ越し先での動物病院も探しておきましょう。

現在のかかりつけの獣医さんに、知り合いがいないかを聞いてみるのもオススメですよ。

犬の移動方法を考える

引っ越し会社の多くがペットの取り扱いをしていません。

※動物輸送専門の会社と提携しているところもあります。

犬の引っ越しは、いかに負担を与えないかが重要になってきます。

同じ犬種でも性格や体格の様々です。

愛犬にあった方法を選びましょう。



車で犬と一緒に引っ越し

犬にとって、慣れない環境で飼い主と離れていることは大きなストレスとなります。

ですから一番良い方法は、飼い主と一緒に車での引っ越しです。

車での移動なら様子を見ることも出来きますし、飼い主と一緒なので精神的な負担も減ります。

停車中の急な飛び出しや、走行中に運転手の邪魔をしないように、必ずゲージかリードで足元に固定しておきましょう。

バスや電車(JR)を使って犬と引っ越し

バスや電車(JR)などの公共交通機関を使って移動する場合は、必ず専用のゲージに入れましょう。

交通機関によってルールが違うので、利用する会社のHPなどで確認をして下さい。

バスの場合は、小型犬に限り手回り品とみなされ利用可能なところが多いようです。

JRの場合は、長さが最大70cm、たて・よこ・高さの合計が90cm程度のケースに入れ、ケースに入れた状態での重さが10kg以内なら手回り品として利用ができます。

利用する場合は、犬の形状がわかる入れ物ではなく蓋がついたケージなどを使い、駅や車内で出さないことが条件となります。

乗車する駅の改札口で、普通手回り品切符280円(平成26年現在)を買って乗車します。

新幹線も同じように、普通手回り品切符280円を買えば利用可能です。

原則としてペット用に座席を予約することは出来ませんので、ゲージを膝の上か足元に置きましょう。

通路側の席だと、隣の人が移動する度にゲージを移動しなくてはならないので、可能なら窓側を利用しましょう。

飛行機を使って犬と引っ越し

飛行機を使っての引っ越しの場合は、ペットは手荷物扱いになり、客室と同じ冷暖房のついている貨物室での移動となります。

但し、冷暖房があっても貨物室は外気温や反射熱に左右されるようですし、飛行機までの移動は手荷物と同じ扱いです。

ですから夏場や気温が高い日に利用しなければならない場合は、早朝や夜などの涼しい時間帯にした方が良いです。

どこの航空会社を利用するにしても、何があっても責任を問わないという内容の同意書へサインが必要になります。

また、犬の大きさなどでも手荷物か貨物かの扱いが変わるので、事前に確認をしておきましょう。

ANA(ペットらくのりサービス)

搭乗便の出発時刻30分前までに手荷物受託カウンター(ペットお預かりカウンター)に行き、手続きを行います。

【注意すること】

6月から9月の夏季の間は、短頭犬種は高温に弱く熱中症になりやすいため利用できません。

対象犬種
ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ

夏季はクールマットや保冷材などの冷却グッズ、冬季はカイロや毛布などの防寒グッズを用意しましょう。

夏季の利用の場合は、アンダーコート(下毛)の手入れをしておくと熱中症予防になります。

5月1日から10月31日の期間は、ペットケージに保冷剤と給水器を取り付けるサービスを行っているので、必要に応じて利用しましょう

【ケージについて】
  • 強度のある素材で作られていて、屋根があるもの
  • 布製やダンボール素材は受託不可
  • 車輪付きケージは、取り外しができるか、固定が出来るもの
  • 換気用の窓や通気性がいいもの
  • 犬に対しての適切な大きさのケージ
Sサイズ:幅43cm×奥行54cm×高さ40cm
チワワ・マルチーズ・ポメラニアンなど小型犬が対象
中型用M:幅46cm×奥行66cm×高さ50cm
ビーグル・柴犬・ダックスフンドなどの中型犬が対象
大型用L:幅55cm×奥行80cm×高さ60cm
ボクサー・エアデールテリア・ウィペットなどの大型犬が対象
特大用LL:幅65cm×奥行95cm×高さ70cm
シェパード・レトリバー・ドーベルマンなどの大型犬が対象

ANA(ペットらくのりサービス)

JAL(ペットとおでかけサービス)

搭乗便の出発時刻30分前までに、ペットとおでかけサービス受付カウンター(手荷物カウンター内)に行き、手続きを行います。

【注意すること】

時期に関係なくブルドッグ、フレンチ・ブルドッグの利用ができません。

犬と他の受託手荷物を含め、合計100kgまでの利用となります。

犬一匹あたりの重量は32kgまでとし、犬の重量を除いて20kgを超える場合は、重量超過分に対して超過手荷物料金が必要です。

【ケージについて】

破損や水漏れの恐れのない給水器であれば、持参したものに限りケージに設置することができます。

Sサイズ:幅43cm×奥行54cm×高さ40cm
チワワ・マルチーズ・ポメラニアンなど小型犬が対象
Mサイズ:幅51cm×奥行69cm×高さ48cm
ビーグル・柴犬・ダックスフンドなどの中型犬が対象
Lサイズ:幅55cm×奥行81cm×高さ60cm
ボクサー・エアデールテリア・ウィペットなどの大型犬が対象
XLサイズ:幅63cm×奥行90cm×高さ67cm
シェパード・レトリバー・ドーベルマンなどの大型犬が対象

L・XLサイズのケージの貸し出し希望は予約が必要です。

また、大型連休の場合は貸し出し用のケージが足りない恐れがあるので、自分で用意した物を使うようにしましょう。

基本的に預けている間は、食事や水分補給はできません。

十分に水分を与えてから、連れて行くようにしましょう。

JAL(ペットとおでかけサービス)

 船を使って犬と引っ越し

船での移動は多少時間がかかりますが、面会やエサやりなども頻繁に出来るので犬にとっての負担が少ないですし、飼い主も安心です。

専用ペットスペースや甲板を散歩できたりします。

船によっては一緒の泊まれる部屋もあります。

フェリーさんふらわあ ごーるど ぱーる|ペットをお連れのお客様へ

詳しい内容は船会社によって対応が違うので確認して下さい。

 


引っ越しで損してませんか?

引っ越しで損しない為には、複数社の見積もりが基本となります。

これは引っ越し業者の料金設定やサービス内容がそれぞれで異なっている為です。

つまり一社の見積もりだけで契約すれば、知らない間に損をしている可能性もあるワケです。

いくつかの業者を比較しただけで半額になったという驚きのケースもありますからね。

それを知らなかったではモッタイナイですよ。

それと参加企業が多い見積もりサービスのほうが競争原理で価格交渉に有利です。

参考までに下記サービスは中小から大手まで幅広く引っ越し業者が比較できます。

※ちなみに、ここなら電話番号が任意(つまり入力不要)なので、電話営業が苦手な人でも安心して利用可能なのです。