様々なペットの種類がありますが、金魚や熱帯魚は日本の住環境でも飼いやすいので、ビギナーから愛好家まで沢山の飼育者います。
そして飼育者が多いという事は、それだけ引っ越しをする機会も多いという事になります。
そんな時に輸送方法で困って悩んだ経験がある人もいますよね。
大切な金魚や熱帯魚に優しい引っ越しをするには、どんな準備をすれば良いのでしょうか。
このページの目次
金魚や熱帯魚の引っ越しは何をすれば良いのか?
金魚や熱帯魚などの魚類は、当たり前ですが水がなければ生きていけません。
引っ越しにおいて、水を溢さずに運ぶのは非常に難しいことです。
お魚さんの為にもしっかり準備する必要があります。
金魚や熱帯魚の運搬方法と引っ越し準備
何らかのペットを飼っている人が、引っ越しで一番悩むのがその輸送方法です。
殆どの引っ越し業者は、生き物の運搬を行いません。
これは万が一のことが起きた場合に保証出来ないからです。
各運搬方法共通の基本準備
- エサ切り
- 金魚や熱帯魚の引っ越しが決まったら、運搬の2~3日前から餌を与えません。
これは運搬中に糞をして水質悪化するのを防ぐ為です。 - 飼育水そのまま
- 運搬に使う水は飼育水をそのまま利用します。
これは水質変化による不要なストレスを避ける為と、バクテリアの保持が目的です。 - 直射日光を避ける
- 季節や梱包方法に関わらず運搬中の直射日光は極力避けましょう。思わぬ水温の上昇で魚が亡くなってしまいます。
車で金魚や熱帯魚の引っ越し
移動距離が短い場合は車での運搬がオススメです。
揺れなど影響も少なく、こまめに様子を確認できます。
また大きさや数量の制限がないので一度の移動で済みます。
直接クーラーボックスに飼育水を入れる方法
クーラーボックスに適量の飼育水を入れます。
あまり多く入れすぎると重くて運べなくなるので気を付けて下さい。
また水漏れの危険があるので、体力に自信がある人でも容量の三分の二程度にしておきましょう。
それから酸素の出る石やタブレット、または電池で稼動するエアポンプを入れて運搬します。
この用法で運搬するなら、1時間以内の短距離が良いでしょう。
長距離の引っ越しでは、魚どうしがぶつかって傷ついたり、水の揺れで脳震盪や気絶などのショックを受ける場合があります。
また、水温対策がありませんので金魚向きの運搬方法です。
熱帯魚の場合なら、極短距離の運搬か外気温が26℃前後の場合なら可能だと思います。
ポリ袋(ビニール袋)にパッキングする方法
使用するポリ袋(ビニール袋)は、ダイソーなどで売られている一般的な袋でも可能ですが、観賞魚用丸底ポリ袋のほうが長くて強度があるので、とてもパッキングしやすいです。
汎用のビニール袋を使用する場合は、厚手のタイプを2枚重ねで使うと良いでしょう。
また実際に金魚や熱帯魚をパッキングする前に、何度か練習してから挑戦して下さい。
中型以上の金魚者熱帯魚をパッキングする際は、なるべく一匹ずつ入れた方が魚が傷つきにくいです。
メダカやグッピーなどは、飼育状況や希少性などを考慮して判断して下さい。
ポリ袋に入れるエアーは、酸素タブレットよりスプレータイプ(スドーのオキシゲンなど)の方が使いやすいです。
パッキングしたら、発泡スチロール箱やクーラーボックスに入れて運搬します。
水温計を一緒に入れて、時折確認すると良いでしょう。
また季節や状況に合わせて、保冷材や使い捨てカイロなどを使用して下さい。
パッキング用品の入手方法
パッキングに必要なアイテムはチャームやダイソーなどで手に入ります。
見つからない場合は、チャーム内で下記のキーワードで検索して下さい。
- 観賞魚用丸底ポリ袋は「フィッシュバッグ」
- 発泡スチロール箱は「発泡スチロール箱」
- スドーのオキシゲンは「オキシジェン」
- 酸素タブレットなどは「酸素」
店舗によって異なりますが、ダイソーでは小型の発泡スチロール箱が販売されています。
観賞魚用丸底ポリ袋は、金魚や熱帯魚の取り扱いがあるペットショップで相談すれば、分けてくれる場合もあります。
飛行機で金魚や熱帯魚の引っ越し
長距離引っ越しの場合は、移動時間がなるべく短い方が金魚や熱帯魚の負担は少なくなります。
長距離を短時間で移動するなら飛行機が一番ですが、前後の移動や待ち時間なども考慮しましょう。
他の方法と合計移動時間にあまり差がない場合は、飛行機より細かな対応が可能な運搬方法をお勧めします。
各航空会社の対応状況
【ANA】
小型の容器(虫かご程度の大きさ)に入れ、水漏れの心配がない状態であれば3匹程度まで機内に持ち込めます。事前に必ず問い合わせて下さい。
【AIRDO】
条件はANAと同じ。ただし座席の下に入らないサイズのモノや、発電装置付きポンプなどが装備されている場合は持ち込めません。
【SolaseedAir】
機内持ち込みが原則となります。事前に必ず「予約・案内センター」へ問い合わせて下さい。
【JAL・スカイマーク】
条件によっては持ち込み可能なようです。詳しくは直接問い合わせてください。
【Peach Aviation ・Jetstar・VanillaAir・春秋航空日本】
預かりも持ち込み不可です。
飛行機で運ぶ場合は、機内に持ち込める大きさに制限があります。
絶対に水漏れしない、なるべく小さいケースに入れてください。
手荷物検査の際は、必ず生きた魚であることを伝えてください。
金魚や熱帯魚を飛行機の機内持ち込みする場合のパッキング
小型の魚なら、500ml程度の透明なペットボトルに入れて運搬する方法もあります。
ただし気温に影響されるので注意して下さい。
基本的には、ポリ袋(ビニール袋)にパッキングして発泡スチロール箱に入れる形になります。
パキング方法は上記の車のケースをご覧ください。
発泡スチロール箱はガムテープで蓋が開かないようにした方が良いのですが、生きた魚であることを確認してもらった後でガムテープで止めるようにしましょう。
ですから、ガムテープも一緒に持っておく必要があります。
また、現在のルールでは機内持ち込み可能と書いてありますが、いまの情勢を考えるとこれからドンドン厳しくなると思われますので、必ず事前確認してから持ち込みましょう。
JR(電車や新幹線)で金魚や熱帯魚の引っ越し
小型容器(発泡スチロール箱など)に入れて、水漏れの心配のない状態であれば、数匹の持ち込みが可能です。
詳しい条件はJRに直接問い合わせて下さい。
JRの基本的な持ち込み条件
長さ70cm以内、縦・横・高さの合計が90cm程度のケースに入れたもので、ケースと中身の重さが10kg以内のものに限ります。
有料になるので、普通手回り品切符の料金280円を支払います。
乗車するときに改札で箱の中身を見せる必要があるので、予備のガムテープを持って行きましょう。
新幹線も普通手回り品切符280円を買えば利用可能です。
万が一のことを考えて、網棚は利用せず足元か膝の上に置きましょう。
高速バスや路線バスで金魚や熱帯魚の引っ越し
高速バスでの移動は、荷物を置くスペースが無いなどの理由で殆どのバス会社で持ち込みが無理なようです。
どうしても乗せたい場合は、バスのトランクなら対応可能な場合もありますが、外気温にかなり影響されますので夏場や冬場は絶対に無理です。
路線バスの場合は、他の乗客の迷惑にならない大きさの小型容器で、絶対に水漏れの心配がない状態であれば可能な場合もあるようです。
これらはバス会社によっても対応が違うので、詳しくは利用したいバス会社に問い合わせて下さい。
新居での受け入れ準備
新居で水槽の準備も金魚や寝た稚魚の引っ越しでは重要です。
ポイントは引っ越し前の環境をなるべく変えないこと。
水槽の準備ができたら必ず水温調整と水合わせを行って、金魚の様子を見ながら水槽へ移してください。
金魚や熱帯魚用品の荷造り
可能であれば飼育水をポリタンクなどに詰めて持って行くようにしましょう。
「水槽・ろ過装置・砂利」などは濯ぐ程度にして丁寧に洗わずバクテリアを残しましょう。
また乾燥させるとバクテリアが死ぬので、やや濡れた状態で荷造りしましょう。
但し、長距離の引っ越しや理想的な荷造りが難しい場合は、水槽をリセットするつもりで市販のバクテリアや新しいフィルターなどを準備をしましょう。
最後に大切なお願い
お魚や水草の運搬輸送が困難だからと言って「河川・湖・池・沼」などに放流するのは絶対にやめて下さい。
放流しても生きていける可能性は低いですし、最悪な場合は生態系のバランスを崩す恐れもあります。
どうしても運搬が難しい場合は、責任を持って自分で里親を探すか、購入したペットショップに相談するなどの方法をとって下さい。
引っ越しで損してませんか?
引っ越しで損しない為には、複数社の見積もりが基本となります。
これは引っ越し業者の料金設定やサービス内容がそれぞれで異なっている為です。
つまり一社の見積もりだけで契約すれば、知らない間に損をしている可能性もあるワケです。
いくつかの業者を比較しただけで半額になったという驚きのケースもありますからね。
それを知らなかったではモッタイナイですよ。
それと参加企業が多い見積もりサービスのほうが競争原理で価格交渉に有利です。
参考までに下記サービスは中小から大手まで幅広く引っ越し業者が比較できます。
※ちなみに、ここなら電話番号が任意(つまり入力不要)なので、電話営業が苦手な人でも安心して利用可能なのです。