自分で引っ越しをするは、思った以上に大変です。
段ボールなどの資材集めから、荷物の搬出入までやることは沢山あります。
それでは自分でする引っ越しが失敗しない為には、どうしたら良いのでしょうか。
このページの目次
自分で引っ越しをするコツは段取りと準備
まずは、必要なものを揃えてから、荷物を運ぶ段取りを立てましょう。
荷物はなるべく減らし、持っていくものを選別します。
段ボールの調達をしよう
荷物を入れる為の段ボールを用意しましょう。
段ボールは、ホームセンターやネット通販などで購入できます。
しかし意外に高価で、ミカン箱サイズ10枚セットで2000~3000円位となっています。
軽い衣類などは、強度がある厚手の大きなポリ袋に入れて運ぶという方法もあります。
但し、ポリ袋では段ボール箱のように重ねにくいですし、トラックで運ぶ場合は走行中に落ちる危険もあるので注意して下さい。
人数ごとに必要な段ボールの数の目安
単身 | 10個~15個 |
---|---|
2人~3人 | 20個~30個 |
4人以上 | 50個~ |
段ボールを無料で手に入れる
無料で仕入れたいなら、ドラックストアやスーパーやホームセンターなどで譲ってもらいましょう。
レジの近くに、ご自由にお持ちくださいと書いたラックに入れてある場合もありますし、店員さんに聞けば出してくれる場合もあります。
ただし、段ボールを無料提供していない店舗もあるので、あまり無理を言わないようにしましょう。
そして、この時に注意すべきは段ボールの強度です。
商品梱包の段ボールは、入れるものによって強度が違います。
なるべく強度があるものを揃えましょう。
- 食器や本などの重いもの向き
- ペットボトル・洗剤・調味料などの段ボール。
小さめですが、もともと重い物が入っていたので、強度は抜群。 - 洋服などの軽いもの向き
- お菓子・おむつ・トイレットペーパーなどの段ボール。
大きめの段ボールで汚れが少ないことが多い。
※お店に迷惑がかからない時間帯(平日の午前中など)に取りにきましょう。
運搬する車(トラック・軽トラ)を準備する
引っ越しに車は不可欠です。
段ボール類だけなら普通車でも載せられますが、冷蔵庫や洗濯機などは、最低でも軽トラックくらいの大きさが必要になります。
友人や知人から借りたり、レンタカーを借りるなどの方法をとりましょう。
レンタカーを借りる
レンタカーは、車の種類と利用時間で金額が変わります。
小さいサイズ(軽トラなど)で何度も往復をするのか、大きいサイズ(普通トラックなど)で1度に運ぶのかを考えてましょう。
費用は車両代とガソリン代が必要です。
希望日に希望車種を借りる場合は、基本的に事前予約が必要となります。
また遠方でレンタカーの乗り捨て(ワンウェイ)をする場合は、別途料金が発生しますのでレンタカー会社に事前相談して下さい。
レンタカー参考価格
軽トラ2人乗り(350kg) | 2tトラック3人乗り(2t) |
---|---|
6時間まで5400円 | 6時間まで9828円 |
12時間まで6800円 | 12時間まで13068円 |
※友人や知人に借りる場合も、ガソリンが満タンの状態で返すのがマナーです。
自分で引っ越しする時の荷造り
引っ越し業者に任せるわけではないので、荷物を搬出入しやすい荷造りが必要になります。
なるべく段ボールの大きさを揃えて、車に積みやすくするのがポイントです。
重たいものは小さめの段ボールに入れ、軽いものは大きい段ボールに詰めます。
詰めすぎると重くて運べませんよ。
食器などの割れ物
割れ物は、重量があるので小さい段ボールに入れます。
ダンボールの表や横に、マジック(赤字)で「割れ物注意」と大きく書きましょう。
- 段ボールの底面に十字でガムテープを張る
- 底に緩衝材として、新聞紙を丸めたものを入れてから食器を入れます。
- 食器類は1枚ずつ包み、皿やグラスは立てて入れ、茶碗やコップは伏せて入れます。
- 中で動かないように間に新聞紙などを詰める
梱包するときは、なるべく大きくて重いものを下に、軽い物を上に入れましょう。
重心が下の方が運びやすくなりますし、そのほうが割れにくいです。
冷蔵庫の水抜きと搬出入のコツ
電化製品の中で大きいものと言えば「冷蔵庫」です。
冷蔵庫は引っ越し前日から水抜きをしてください。
水抜きをしていないと、他の荷物が濡れたり故障の原因になります。
冷蔵庫の水抜き方法
- 引っ越しの6時間くらい前までに電源を切る。霜がついている場合は、10時間くらい前に切る。
- 製氷皿を外し、氷を捨てる
- 余分な水分を拭き取り、電気コードやアースはまとめてテープなどで側面に貼っておく。
- 引っ越し当日は、冷蔵庫の裏や下にある蒸発皿に水が溜まっていないか確認しましょう。(蒸発皿が冷蔵庫内に内臓されている物は、そのままで問題ありません)
冷蔵庫の搬出入のコツ
- 冷蔵庫を横に寝かせて積まない
- 必ず固定して、倒れないようにする
- 移動中に扉が開かないようにテープで固定する
- 冷蔵庫内の小物(卵ケースや製氷皿)も固定する
- 新居に搬入し、設置後少し時間を置いてから電源を入れる
部屋に出し入れするときに、少しくらい横をにしたり傾けても問題ありませんが、トラックに積むときは本体を立てた状態にして固定します。
横に寝かせた状態で移動すると、車の振動でコンプレッサー内のオイルが冷却装置に流れ込み、故障の原因になります。
洗濯機の水抜きと排水の方法
冷蔵庫と同じように、洗濯機も水抜きが必要になります。
全自動洗濯機の場合は、先に給水ホースの水抜きをしてから、排水ホースの水抜きを行います。
給水ホースの水抜き
- 水道の栓を閉める
- フタをして、電源を入れてスタートボタンを押す
- スタートボタンを押して30秒ほどしてら、電源を 切る
- 蛇口から給水ホースを外す
排水ホースの水抜き
- 電源を入れ、脱水コースの一番短い時間を選択し、スタートボタンを押す
- 脱水が終わったら、電源を切って洗濯機内の水分を拭き取る
- 洗剤入れの中の洗剤を取り除く
- 排水ホースを外す
- 電気コード・アースをまとめて、テープなどで側面に貼っておく
ドラム式洗濯機の場合は、給水ホース・糸くずフィルター・排水ホースの順番で行います。
給水ホースの水抜き方法は、全自動洗濯機と同じ手順で行います。
糸くずフィルターの水抜き
- 電源を入れ、脱水コースの一番短い時間を選択し、スタートボタンを押す
- 脱水が終了したら、電源を切って洗濯機の中の水分を拭き取る
- 糸くずフィルターのつまみを緩め、バケツや洗面器などに水を出す
- 水が出なくなったら全部引き出す
- 汚れを取り除き、よく水分を拭き取ってから元に戻す
あとは、排水ホースを外し、電気コード・アースを抜いてテープなどで側面に貼っておく。
水抜きが終わったあとも洗濯機内からチャプチャプといった水の音がします。
これは脱水するときに回転のバランスを安定させるための液体なので、洗濯機内に水が残っているわけではありません。
ドラム式洗濯機は、移動時にドラム槽を固定するためのボルトが必要です。
ボルトがない状態で移動させると故障するおそれがありますので、手元にない場合はスグに取り寄せましょう。
自力引っ越しに必要な費用を考えてみよう
自分で引っ越しする場合でもお金は必要です。
梱包材、レンタカー、ガソリン、高速道路、家族(身内)や友人(知人)に手伝ってもらっても謝礼は必要です。
謝礼の相場は、個々の経済状況により異なりますが、一般的に学生なら3,000円~5,000円、社会人なら5,000円~10,000円程度となっています。
また時間帯によっては食事(昼食など)やドリンクも支給しなければなりません。
このような事を踏まえ、トータルでいくら掛かるのかシュミレーションしてみましょう。
若い頃に家族や友人とワイワイ言いながら引っ越すのも、とても楽しい思い出となりますよね。
意外に安い引っ越し業者の料金設定
引っ越し業者に依頼すると料金が高いというイメージがありますが、自分で引っ越しをする場合も決して安くはありません。
やり方次第では、引っ越し業者に頼んだ方が安いということもあります。
冷蔵庫や洗濯機という大きなものだけ、引っ越し業者にまかせるという方法もありますので、予算や体力に合わせて検討してください。
見積もりは無料で取れるので、気軽に試してみるのも良いでしょう。
引っ越しで損してませんか?
引っ越しで損しない為には、複数社の見積もりが基本となります。
これは引っ越し業者の料金設定やサービス内容がそれぞれで異なっている為です。
つまり一社の見積もりだけで契約すれば、知らない間に損をしている可能性もあるワケです。
いくつかの業者を比較しただけで半額になったという驚きのケースもありますからね。
それを知らなかったではモッタイナイですよ。
それと参加企業が多い見積もりサービスのほうが競争原理で価格交渉に有利です。
参考までに下記サービスは中小から大手まで幅広く引っ越し業者が比較できます。
※ちなみに、ここなら電話番号が任意(つまり入力不要)なので、電話営業が苦手な人でも安心して利用可能なのです。